総括の前の覚書

 
「EVAのパクリみたいなものだ」
という話もちらほらあり、また、
「設定の矛盾をもって駄作との烙印を押される」
という話もまたあり、
「キャラ萌えで商売しようとして破綻している」
とまで言われているかどうかは知りませんが、
ちゃんと問題意識をもって、訴えたいテーマをもって、
きちんと構成されているプロットだと思いましたよ。
プロにしては演出が上手くいってなかったのは確かですが。
 
……最近「作品の訴えたい事」をすっぱり無視してる方、多いですよね。
作品のすみずみまで、きっちり鑑賞できない忙しい人が多いのか。
ファフナーが提示した数々の問い掛けを「言葉遊び」と切り捨てて、
一顧だにしない態度は、私には逆に不可解だったりします。
 
こんな所で言ってもしようがないですが、フェストゥムって、
自律した個人=大人になることを拒否しつづけ、
その他大勢として無自覚に生きるオタクたちの姿に見えるんですよね。
もちろん、そのオタクの中に私もいるわけですが。
碇シンジのあの救いようのなさを形にしたもの。
自分が現実に肉体を持って存在することに耐えられない。
そのくせ、なにかを探すように情報をむさぼる。
まぁ、作者もそこまで明確に考えてないでしょうが。
 
これだけだと、ただケンカ売ってるだけのような気がしますのでw
ゴーバイン親子燃え! とだけ申しておきましょう。