ルルーシュは甘い。ユフィの提案に信念を曲げてしまうほどに、甘い悪役である。
だが、歴史は、ギアスという力は、彼をいやおう無く、極悪人に仕立てる。
ユフィのギアスをされた行動は、しかし、ブリタニアが今までしてきたことの象徴でもある。
ブリタニアは、占領した国の人々を蔑み、その上に傲然と立ってきた。
ナンバーズと呼ばれる占領民は、ブリタニアにとってそういう存在なのだ。
ルルーシュはスザクの行った悪以上の悪を、その手で行ってしまった。
それでも進むしかないルルーシュの血塗られた道、その覚悟に涙がこぼれた。