今週のデカレンジャー

裏番組で、「マリア様〜春」が始まったので、
多少大きなお友達視聴者の流出があったものと思う。
 
それ以外は、ちゃんと住み分けできていると思うので、
あまり大きな問題ではない。
 
「ランニング・ヒーロー」
 
敵は知能犯である。犯罪をゲームとし、罪無き市民の命をチップにする。
自分は安全な場所にいて、何も懸けない。
これほどアンフェアなゲームもあったものではない。
犯人としては、力の限りを尽くして努力する姿、そして敗北し絶望する姿、
最後に、星ごと爆発する姿が、たまらなく楽しいのだろう。
 
それは、まさに自分が神のごとくに思える情景である。
客観的に、最低な卑怯者なのだが、本人はそんなことは考えない。
誰もが神様になりたがる。少しでも頭の良い奴は、特にそうだ。
それを簡単に叶える方法が、犯罪である。
生活に困ったわけでもなく、憎しみがあるわけでもない、
恐らくは一番同情の余地の無い、許されざる罪である。
 
一つの星の運命をチップにするあたり、デカレンジャーのスケールは大きい。
我らがヒーローは、犯人の理不尽な要求にめげず、ひたすら走る、走る、走る。
その姿は、見てるこちらが応援されているようですらあった。
 
毎度のことながら、ご都合主義と根性で救われる地球であるが、
こども向けで、救いが無い物語のほうが、よほどどうかしていると思う私である。