今週の特捜戦隊デカレンジャー

またの名を、特捜隊長デカマスター


なにが残念かというと、今回はデカマスターの出番がなさそうなのである。
女性二人メインのお話だから、仕方が無いのは分かっているのだが。


その後、お気に入りのいつものEDが聞けなくて、また残念(苦笑)
いや、別に良いんだけどね、アレはアレで良いんだけど・・・


で、今回もこむづかしく考へる。


今回のメインは、女性二人。
お風呂が大好きで、いっつもドジばかりなのに、どこか憎めない、ピンク。
怪しげな「ジャスミン語」を操るエスパー、警察官として沈着冷静、優秀な黄色。
ピンクはドジな自分から生まれ変わろうと、黄色のマネを始めるのだが……


結局は、お互いが、お互いに自分に無いモノを感じ、尊敬していたと。
この構成、結構王道だが、やっぱり良い。
・人間は、自分に無いモノを求める
・人間は、自分の良さに気がつかない
・だが、人間は、他者と関わり会うことで、自分の良さを知る
複雑で分かり難い人間関係の基本原則みたいなものだろう。
それを、分かりやすくデフォルメして見せてくれるから、
「ああ、そういうものかもしれないな」
と共感する人間は多いだろう。


しかし、ピンクの取り柄が、「突拍子も無い行動」ってのはどうだろうw
現実社会ではやっぱり、黄色が尊敬され、ピンクはバカにされてしまうだろう。
逆にいえば、世の中全般の常識への批判として、
「黄色だけじゃダメなんだ。ピンクだって、重要だ」
という主張にもみえるわけである。


我ながら、深読みし過ぎかもしれないが。


ダンディ坂野・食べまくる男三人・チャイナ服・酔拳・女性キャラソングEDと
今回は、デカマスターの活躍はなくても、十分お腹イッパイであった。


もちろん、隊長の出番が皆無だったわけではない。
「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」
酔拳に対抗する為に酒を飲んだピンクの代わりに、デカマシンを操縦である。
ピンクも戦闘中に酔いながらも、
「良い子はマネしないでね? お酒は二十歳になってから!」
と言っているあたり、子供向け警察モノとしての面目躍如である。
「分かりやすい」というのは、子ども向けの必須条件であり、美徳でもある。
はっきり言って、こういうのは大好きである。


しかし、隊長が酔った部下の代行運転ってどうなんだろう(苦笑)