熱いマイトガインの中でも、かなり印象に残ったお話。
 
クローンによって、世界を恐怖に満たすために生まれた存在。
その存在は、自分がやがてどうなるかを知り、
幼心に自分の存在を消す事で、自分の尊厳を守る事を決意する。
 
こむづかしくひねくれるならば、
これだけのテーマ性のあるキャラを殺さないでいると、
マイトガインという作品自体が引っ張られてしまう恐れがある。
そう考えるなら、選択肢はほとんど残っていない。
 
また、遺伝子によって悪人が決まっているかのような表現はいただけない。
半分以上は環境によるものである、というのが今の有力説でもある。
 
クローンなどの倫理に反する技術が、何かを見落としているのではないか?
というのがメッセージなのだろう。
私なら、悪人のクローンではなくて、凶悪な病原菌のキャリアなどにするだろうか?
ヒーローものは、メッセージを分かりやすくするために、他の表現を犠牲にする。
 
大きいお友達は、そこらへんも考えてみると、面白いかもしれない。