アニメ

桜蘭高校ホスト部とプリンセス・プリンセスについて

この題名をつけた段階で、何を言わんとしているか、大抵の人はピンと来るのではないだろうか。 性の逆転現象である。 少年は少女に、少女は少年に。 この時期にこの二作品がアニメ化されたことに、なんらかの意味はないだろうか。 と書いたら、「シムーン」…

今週のファフナー

「不 あせり 在」 熱血ロボットとリアルロボットの共存の、 一番ありえない、一番悲壮な有り様を見た。 というかファフナーで笑うとは思わなかった。 世界観がシリアスであるがゆえに、 ダイゴウジガイ(山田)よりも、たちが悪い。 親父と息子の、漫画を通…

絢爛舞踏祭 最終回

「火星の夜明け マーズ・デイブレイク」 痛快、の一言である。 植民地支配のなんたるか、あるいは支配のなんたるか。 ファーストガンダムの時代から、 宇宙に場を移して、延々と語られるテーマである。 それを、風にのって軽やかにやってのけるのが、 絢爛舞…

今週の鉄人28号

「黒部の危機」 敷島よ、やはり自分だけで解決しようとしたのだな。 あなたはそう言う人だと思ったし、また、 あなたなら、並の事件はそうやって解決できただろう。 結果として、事件の本質を見誤ったのだろうな。 官房長官の言った「抑止力」という言葉。 …

今週のプラネテス

ギガルドさんのガンのことで悩むタナベ。 亡くした妻の遺品を独り黙って探すユーリ。 なんだかイライラしているハチマキ。 別れは悲しい。 それが、理不尽で唐突であれば尚更。 「感情がなんにもないんですよ」 俗に、胸にポッカリ穴が空いたようだ、と言わ…

忘却の旋律 最終回

「それでも旅立つ君の朝」 自然世界はゆっくりと変わる。 だが、人間世界はゆっくり変わるわけではない。 大きな指導力、大きな物理力、大きな戦争。 それらを契機として、一気に変わる。 人間は、ただひたすらに安定を望むがゆえに、 変革は、最後の最後ま…

忘却の旋律

警告。今日の忘却の旋律最終回は、野球延長の危険がアリ。 録画予約のタイマーを1時間長く設定することをオススメする。 または、リアルタイムでの視聴をオススメする。 ゆめゆめ、ご油断めさるな。 久方ぶりに、見届ける価値のある物語であるぞ。

鉄人28号

「生きていた敷島」 敷島博士、二度死ぬ。 クロロホルムさんは、ドイツの工作員か何かだったんだろうか? 大人は、大事な事のために、大事な事を忘れる。 子どもは、大事な事と分かっていても、大事な事を忘れられない。 そんなお話。 で、話の核となってい…

プラネテス

「心のこり」 若本先生万歳! ブルアァアアアア! 意味不明の絶叫はさておき、こむづかしく。 宇宙に生きる人々を、かなりリアルに描いているわけだが、 その中でも、宇宙線による被爆、そして白血病やガンというのが、 「本来居るべきではない場所に生きる…

SDガンダムフォース

とある美しい姫を愛するあまり、他の全てが見えなくなった魔法使い。 おとぎ話に良く出てくるタイプの悪役だが、 最近で言えば、つまり、ストーカーなわけだ。 我々は、感情の暴走とも戦わなければならない。 もちろん、抑制の暴走とも戦わなければならない…

忘却の旋律

「世界を貫く矢のように」 最終回の一つ前。 前回書き忘れたが、あの牛美少女たちについて。 つまりは、人間が「家畜」として「消費」されてるってことだと。 美少女でエロであるのに、まったくそう見えない。痛烈な風刺。 のほほんと平和に「搾取」されてい…

今週のファフナー

「分 すれちがい 解」 ここへきて、 「あなたはそこにいますか?」 関連の発言が続出している。 それをふまえて、こむずかしく。 目の前にいる人間は、自分とは違う場所にいる。 そう感じたときに人は、 「あなたはそこにいますか?」 という問いを投げかけ…

今週のレジェンズ

吠えた、そして笑った。 満身創痍のシロン。2・3週遅れているシュウ。 鈍感な奴とは、見ていて非常にもどかしいが、その分ドラマが生まれる。 なんら大義や理屈を言わず、ただ単なる直感で行動する主人公だからこそ、 その背後にある、大きな問題に対する…

今週のガッシュ

「ありがとうボクの王様 ミコルオ・バ・ゼガルガ」 泣いた。 サンデーの連載時に見て泣いたが、また泣いた。 ガッシュは、見ていてこみ上げるように涙が出てくる。 己の罪を、誰よりも強く思うがゆえに、世捨て人となり、 それでも、とりかえしのつかない罪…

今週の忘却の旋律

圏外圏編 ミトラノーム ということで、忙しくて見逃してるうちに、 ソロが「メロスの戦士がモンスターキングを倒すと、次のモンスターキングになる」 などと、私の予想そのままのことをのたまわったらしく、 あながち、わたしのこむづかしい予想も捨てたもの…

あえて言うべきことは一つ。 「人間は自然にとって不要な存在か?」 その答えが陳腐にならないことを祈る。 真剣な答えであることを願う。 「生きるってどういうことか?」 をテーマにしてきた本作なのだから。

「正太郎独り」 大塚の更迭。敷島の自殺。 クロロホルム新署長。ビックファイア博士。 消えたブラックオックス。バギュームの謎。 そして、金田博士の録音テープ。 題名の通り、正太郎の孤立無援ぶりが前面に出ている。 万能の少年探偵は、やはりどこかで増…

お坊ちゃまに、現場・現実を拳で教えるお話。 正義の味方の存在しない、誰も悪くない世界は、 非常に人間的で、非常に親近感がわく。 お坊ちゃまがガツンと殴られたとき、 執事とおぼしき老人に諭されたとき、 多くの人々は、心の中で喝采を送ったことだろう…

「魔剣 エピオン」 Wにリアルタイムで見入っていた人間としては、 ゼクスの駆るエピオンが狂戦士扱いなのは納得がイカナイ。 というか、トールギスの扱いはもっと納得がイカナイ(苦笑) まあ、ゼロがあの扱いなのだから、文句は言えないが。 トールギスの…

東京駅編「東京駅」 もはや、言うまでも無い。 東京駅に降り立ったメロスは、だめなメロスになり、山の手線をぐるぐる回る。 つまり、 上京した志ある若者は、挫折し、平凡にして鬱屈した大人になる。 そして、それは「猿人」だ。 その挫折は、モンスターの…

「占部」 徒然草の兼好法師の家が「占部」だったなぁ、などと思いつつ。 大のために小を捨てるのは、正義の戦いには良くある事である。 良くあることだから許されるわけではないが。 だが、100人と1人のどちらかだけが生き残るのだとしたら、 年齢性別才…

水戸のご隠居トランスフォーマー登場。 助さん格さんが、グルーヴィーなのがミスマッチで良い。 異常にスピーディなのも爽快である。 インフェルノの苦悩は続く。 メガザラックのように、完全にデストロンになってしまう恐怖。 サイバトロンとしての命を懸け…

今週の主役はエリザベス船長である。 かつての旧友との再会、昔話、そして緊急事態。 鉄の如き意志を持ち、傍若無人な船長も、かつては新人だった。 どこかの海賊船のクルーとして、ただ夢を見ていた。 責任ある立場に立つと、なかなか自由が利かなくなる。 …

「黒龍丸事件」 海底に沈む第3の正太郎。 そして、今川監督を知る人ならば過剰反応する単語「ビッグファイア」。 ……そして敷島博士。 物語は、激動する。 今回の海底でのカニ型メカを見て思った事。 ふざけた外観でも、その目的が邪悪であれば、やっぱり怖…

遺言の話。 たった一人、宇宙で生き、宇宙で死ぬことを選んだ宇宙飛行士の柩。 地球に帰ってきたのが遺志なのか、それとも不本意なのか。 たとえ宇宙であっても、たった一人で生きているわけがないだろうに。 宇宙で生きるということ自体、地球の多くの人々…

「天使じゃなくても持つ翼」 かのGAINAXが気合を入れていることもあり、音楽も素晴らしい。 狂ったように奏でられるヴァイオリンが特にお気に入り。 小夜子の兄が言った 「幸運な人間は努力する必要などない」 というのが、今回のテーマだろう。 その幸運を…

兄、頼光の死にふさぎこむ光。 その光に、前へ進む決心をさせたのは、羅生門でであった万歳楽であった。 というお話。 人の為に悲しみ泣くのは、生き残ったものができる唯一の供養である。 だが、それだけでは、死んだ人間と一緒に死んでしまったのと同じこ…

熱いマイトガインの中でも、かなり印象に残ったお話。 クローンによって、世界を恐怖に満たすために生まれた存在。 その存在は、自分がやがてどうなるかを知り、 幼心に自分の存在を消す事で、自分の尊厳を守る事を決意する。 こむづかしくひねくれるならば…

「テイク・オフ」 ガンザルディに会うためには、飛んで行くのがてっとりばやい。 でも輸送機は全て、シムカの支配下にある。どうする? 答えは盗む、でした。 ラグナのツッコミに感心したり、 とある人物の変装に爆笑したり、 「保険」に燃えたり、、、など…

「囚われのインフェルノ」 後半の盛りあがりに使われた、トランスフォーマーのアニメ絵に感動。 いずれ3Dも追いつく時が来るのだろうが、 やはり、積み重ねた技術は素晴らしいものだ。 サソリさんが完全にデストロンになってしまったのに続いて、 インフェ…