今週のアムドライバー

第12話 「カムバック・ゲーム」 
シャシャが出てこないと、わさびのない蕎麦のようだ。
いや、それはそれで好きなんだが。
それに、わさびが嫌いな人もいるだろう。


ニールギスが明かした真実。
バグシーンを操っていたのは、アムドライバーのトップ。
すべては、統治のための自作自演であった?


その真実を知ってもなお、ピープルのヒーローを演じることに拘る者。
真実を知り、人気のためではなく真実のために戦うことを選ぶ者。
アムドライバーは人気のために戦う。それが真実よ」


TVの中でのヒーローとは、人知れず平和のために戦う者。
TVの外から見たヒーローとは、子ども達の人気のために戦う者。
つまり、アムドライバーとは、
ヒーローであることの自己否定・自己否定である。
そして、そのベースにあるのは、陰謀うずまくどす黒い世界。
マスコミに踊らされ、真実から遠ざけられた仮初の幸せ。


真実が一部に明かされても、ほとんど揺らがないマスコミ体制とは、
なんと言う痛快な皮肉であろうか。


マスコミは、真実を伝えない。
マスコミが伝えるのは、真実のうち「視聴率のとれるもの」である。
自覚・無自覚を問わず、マスコミが営利であるかぎりそうなのだ。