今週の爆裂天使

通天閣は涙に濡れて」


先週は、アド街ックなどと冗談を言ったが、
冗談抜きで、大阪最高。
大阪のおっちゃんおばちゃんに、惚れてしまいそうだ。
(無論それは、爆裂天使大阪編が最高、という意味だが)


まともな警察が生き残っていた、と書いたが間違い。
博徒を前身とする株式会社関西警察」
その一文でもって、既にまともではない。
だが、そんな彼らが一番まともである。


「箱根の山の向こうにはまだ人情がのこっとるんじゃ!」
どう見ても組長みたいな署長の言葉に、魂が震え。
「お父ちゃん、おっとこまえの刑事やってんぞぉ!」
おっちゃん刑事マサやんの、死を覚悟の男気に涙がでそうになった。
熱い、熱過ぎる。
東京での展開が、あまりにもクールだったので余計にそう思う。


やはり、なんだかんだこむづかしく言っても、私は単純なのかもしれない。


だが、ここで考えたい。
東京はなぜクールで、大阪は熱いのか。
作者がそう設定した。で終らせてはいけない。
作者にそう設定させる現実がある。


人の流入を無制限に受け入れた東京には、個性がなくなる。
東京人のほとんどは「東京生まれではない」
東京生まれは「江戸っ子」であって「東京人ではない」
ゆえに、東京という街は地に足のついた個性を持てないのである。
ゆえに、アド街ックな爆天としては、東京で熱い話は作れないのである。
作れたとしても、それは個人的なものでしかない。


来週は、もっと熱い。敗北から立ち上がるおっちゃんたちの物語。
期待して待ちたい。