今週のサヴァイヴ

「十分な材料もないのに」
 
ポルト爺さんとシンゴの師弟愛の話。
ポルト爺さんと息子の話。
脱獄囚と戦っていた時のような面白さはないが、
やはり、こういうキャラを掘り下げる話も良いものである。
 
が、ポルト爺さんはどうやら途中退場しそうである。
 
前に、ポルト爺さんという大人が参加して、心強い、と書いた。
構成から考えてみれば、それはちょっとマズイ。
子どもたちだけで、未熟な知識だけで、懸命に生きるのがメインのこの話。
だとすれば、大人の存在はイレギュラーなのである。
大人がいれば、どうしても子どもは大人に頼る。それでは物語にならない。
とすれば、悲しいがポルト爺さんの途中退場は当然ということになる。
 
にしても、メカニック2人の会話を見ていると、
プロジェクトXに出てくるような日本人技術者を思い出す。
決して恵まれているわけではない環境で、創意工夫を凝らす姿は、
智恵や技術を磨いてきた、日本人の魂を見た思いである。
 
物を作る人は、やはり偉大である。