勇者特急マイトガイン(再)

「ブラックガイン」
 
最強のロボット、ガインの超AIの情報を盗むホイコーロー
悪の最強ロボットが誕生する、はずだったのだが、
・雷の力で奇跡的に起動
・正義の心までコピー
・早口言葉は苦手
・パイルダーオン(謎
などなど、抜けている部分が多くて笑える。
特に、ガインと兄弟同然に会話しているところは、微笑ましくさえある。 
超AIを操るマスク(自爆装置付き?)からマイトガインを守り、
一人空高く散るところなどは、悲しくも熱い。
最期に、早口言葉をひたすら繰り返す姿は、
できるようになったことが、嬉しくて仕方が無い子どもを思わせる。
お兄ちゃんに誉めてもらいたかったのだろう。
 
超AIという概念は、今までの勇者シリーズとは一線を画す。
今までは、宇宙人の技術・超自然の力などで発生していた勇者の心が、
完全に人間の手によって生まれるのが、超AIである。
その意味で、現実の延長上の物語となるのである。
この概念は、ジェイデッカーガオガイガーと受け継がれて、
ロボットの身体でも心は人間、という深遠なテーマへと昇華していく。
ジェイデッカーでは、心の誕生の部分がクローズアップされ、
ガオガイガーでは、人間より人間らしい存在として描かれている。
 
アトムに代表されるような、ロボット差別が発生しないところが、
勇者ロボットの楽観的な部分とも言えるが、差別を強調しなくても、
心を持ったロボットは人間と同じなのだ、というメッセージは十分伝わる。
 
来週は、工場長の友情物語&バトルボンバー誕生である。
どうしてこうも、熱い話を次々と作れるものだろうか。