ゴーダンナー最終回

「来るべき明日」
 
ゴウは死んでいなかった。
インサニアウィルスの発症で、例の状態になってしまったわけだ。
 
そして7年後。
総司令官となった静流、副司令の光司、パイロットになった忍など
世代交代を果たしたダンナーベースの面々。
ゴウを救う鍵となるのも、「世代交代」
 
二度目の結婚式を経て、地球最後の戦いに挑む面々の、
最後の勇姿、最後の必殺技の掛け声で物語は終わる。
 
神魂合体の名の通り、男女の愛と世代交代をテーマとした本作。
深夜ならではの、サービス過剰ショットが多いのは、私が論じるところではない。
もちろん、広い意味ではテーマのうちなのだろうが。
 
なんだかんだいって、闘争本能を同族に際限なく適用していたら、
その種族は絶滅するより他はないわけだ。
逆に繁栄・連続をもたらすものが、愛である。と本作は力強く叫ぶ。
 
沢山の命の流れのなかで、我々は生きている。
遠い昔に誰かと誰かが恋をして、お互いを愛したから、我々は今生きている。
それはとっても大切で、とっても基本的なことだから、
だからこそ、無自覚であることなのかもしれない。
 
だからこそ、真正面から真面目に愛の大切さを主張するこの作品は素晴らしい。
脚本が、声優が、作画が、あのキャラが、エロが、などは私にはどうでも良い事だ。
なにが正しいか分からない今、この作品に教えられることは多い。
 
「んなことは分かってる」とおっしゃる方、
私は、そういう人で本当に分かってる人を見た事がない。
分かってるつもりと、分かってるは違う。
 
無知の知、無自覚であることの恐ろしさを知って欲しい。