今週のファフナー

「分 すれちがい 解」
 
ここへきて、
「あなたはそこにいますか?」
関連の発言が続出している。
 
それをふまえて、こむずかしく。
 
目の前にいる人間は、自分とは違う場所にいる。
そう感じたときに人は、
「あなたはそこにいますか?」
という問いを投げかけることができるのか。
物理的に考えれば、その答えは、
「ここにいるに決まっている」
なのだが、
「ここ」
が、どこなのかが問題だ。
「楽園」なのか「戦場」なのか。
卑近な例では、我々日本人が住んでいるのは、
「日本」なのか「地球」なのか
あるいは「家」なのか「社会」なのか
 
だとすれば、フェスティムにとって、
「あなたはそこにいますか?」
とはロジックボムに類するものなのか。
というか、そうとしか見えないんだが。
 
このファフナーという作品、あちこちで叩かれてるようだが、
その批判の最たるものは、物語に整合性がない、ということらしい。
 
思うに、「あなたはそこにいますか?」などの
一連の言わせたい台詞、キャラの組み合わせを、
それこそ、作者が考える最高の場面を、
「つぎはぎ」
してるからそうなるんじゃないかと。
 
つまり、場面単位で賞味するのが、
シェフのオススメの食べ方なんじゃないかと。
 
物書きとしては、ちょっと承服しかねますが。