今週のプラネテス

 
ギガルドさんのガンのことで悩むタナベ。
亡くした妻の遺品を独り黙って探すユーリ。
なんだかイライラしているハチマキ。
 
別れは悲しい。
それが、理不尽で唐突であれば尚更。
 
「感情がなんにもないんですよ」
俗に、胸にポッカリ穴が空いたようだ、と言われる。
本当に悲しいとき、悲しみの限界を超えたとき、
人間は、悲しい、という感情すら認識できないのかもしれない。
 
人間は、他者との関係によって自分を確認する。
だから、唐突に引き剥がされた「関係」は、
自分の一部の喪失でもある。
 
コンパスが戻った事で、亡き妻との新しい「関係」を認識し、
ユーリは、泣く事ができたのではないだろうか。
 
ちなみに、こんな風にこむずかしくひねくれず、
ごちゃごちゃ言わずに、感動した方が良いのは言うまでも無い。