鉤爪の男考察
ということで、考えてみよう。
まずは、第1話の時点での情報だけで考えてみる
- 片手が鉤爪の形状をしている
- ヴァンの花嫁を殺した
- ウェンディの兄を連れて行った
全話を通して名前が不明のままの鉤爪の男の、そのシンボルとも呼べる鉤爪。
連想されるのは、若い男、それも相当な暴力性を持った男である。
ヴァンの花嫁を殺したことからも、それが知れる。
だが、ウェンディの兄、ミハエルを連れて行った、というのは引っかかる。
自分の銃を持って、ウェンディと二人きりで生活していたミハエル。
そのミハエルを「連れて行った」のである。殺したのではなく。
それも、自分でではなく代理を立てて。しかも代理に「あの」男を選んだ。
ここに既に伏線がはられていたと言えよう。
今となっては信頼されないだろうがこの時点で、私は鉤爪の男が、
暴力的な男ではなく、ある種の狂信的なものをもった紳士ではないか、
というイメージを持った。
新オリジナルセブンのウーのようなイメージである。
そのイメージも、ものの見事に裏切ってくれたわけだが。
つづく。